「アンケート取りっぱなし」から卒業!高度なデータ分析で来場者の真のインサイトを可視化する次世代イベント設計

「アンケート取りっぱなし」から卒業!高度なデータ分析で来場者の真のインサイトを可視化する次世代イベント設計

「イベントのアンケート、ただ取っただけで満足していませんか?」

オンラインでのマーケティング施策では緻密なデータ分析が当たり前になる一方で、リアルイベントにおいては「例年通り情報を集めるものの、次の施策に活かせていない」と悩む主催者が少なくありません。せっかく集めた来場者の生の声や行動データが、宝の持ち腐れになっているのが現状です。


本記事では、この「イベントデータの理想と現実」という課題の解決策を探ります。語り合うのは、株式会社博展でデータ分析を軸に体験設計を行い、新サービス「顧客図鑑360」のローンチを主導するプランナーの角田氏と、イベント現場の制作や営業部門を経て現在はイベントプラットフォーム「EXPOLINE」のマーケティングを牽引するDexの水口です。


博展が提供する高度な「データ分析力」と、EXPOLINEが進めるLINEや最新の位置情報技術(UWB)などの「外部システム連携」が交わることで、来場者の体験はどう劇的に変わるのでしょうか?集めたデータを「顧客の心を動かす資産」へと変え、主催者のお悩みを鮮やかに解決する、イベントDXのワクワクする未来をお届けします!


イベントデータ活用の機運が高まる。

Dex 水口: 近年、イベントに関わるデータの「理想と現実」について課題を感じています。多くの企業様がイベントでアンケートを実施されていますが、実際には「取得して満足してしまっている」ケースが多いのではないでしょうか?


博展 角田: おっしゃる通りです。日々のクライアントワークの中で実感しているのですが、そもそもアンケートを取得していない企業様が4〜5割ほどいらっしゃいます。そして、取得している企業様であっても、「例年通りだから」と満足度や属性を聞くにとどまり、集めた情報を次の施策にしっかりと活用できている企業様は1割にも満たないというのが肌感覚です。


Dex 水口:
なるほど、活用できているのは1割未満ですか。担当者様も「データを活用しなければ」という漠然とした課題感はお持ちだと思うのですが、なかなか一歩を踏み出せない理由は何なのでしょうか?


博展 角田:
これまでは、数ある施策の中で、展示会のアンケート分析にまでリソースを割ける担当者様が少なかったのが実情です。しかし最近では、企業全体として「データ活用の機運」が急激に高まっており、イベントデータをもっと活用すべきだという声が大きくなってきています

Dex 水口: その「機運の高まり」の背景には、やはりオンライン施策の普及がありそうですよね。オンラインのマーケティング施策では、顧客の行動データが明確に取れて、詳細な分析が進んでいます。一方でリアルイベントは、属性データくらいしか取れず、効果が見えにくいというギャップがありました。


博展 角田:
まさにそこがポイントです。オンラインで緻密な追跡ができるようになったからこそ、「リアルイベントでも単なる商談数だけでなく、そこに至るまでの顧客の心理や行動をデータとして可視化し、指標として追うべきだ」という考えが広がってきているのです。


Dex 水口:
とはいえ、現場の担当者様からすると、データ分析という「新しい業務」が一つ増えることになりますよね。まだ積極的になりきれていない側面もあるのではないでしょうか?


博展 角田:
はい、そこは現在、企業様によって大きく分かれ始めていると感じています。負担に感じて足踏みしてしまうケースがある一方で、昨年あたりから「マーケティング戦略の一環として、本気でデータ活用に取り組みたい」という前向きなご相談が増えています。


単なる集計から脱却。専門的なデータ解析で見える化する「来場者の真のインサイト」と次なる体験設計

Dex 水口: なるほど。まさに今、このタイミングで始めるかどうかが、今後の大きな分かれ目になりそうですね。 そうした企業様の背中を押す一手として、博展さんでは新たに「顧客図鑑360」というデータ分析サービスをローンチされると伺いました。具体的にどのような分析を行い、お客様にどんな価値を提供するのでしょうか?


博展 角田: はい。イベントアンケートには、お客様の生の声や、目に見えないインサイトが隠されています「顧客図鑑360」は、その貴重なデータから顧客のペルソナを見える化するサービスです。具体的には、アンケートの回答傾向を分析し、似たニーズを持つ来場者をいくつかのグループ(層)に分類していきます。


Dex 水口: 来場者の分類というと、例えば「IT導入に興味がありますか?」という一つの設問に対して「はい・検討中・いいえ」だけで分けるようなイメージでしょうか?


博展 角田: いいえ、選択肢で単純にタイプ分けをするのではなく、複数のニーズに対する回答の組み合わせを総合的に解析し、似ている回答パターンを見つけていくイメージです。その上で、パターンごとにどういった人たちなのかを役職や業種といった属性情報などと照らし合わせながら明らかにしていきます。

こういった専門的な解析を行うことで、単純にグラフ化したり、AとBの設問を掛け合わせるだけの「クロス集計」では見えない部分まで踏み込むことができます。

Dex 水口: なるほど。現場の担当者様が自力でクロス集計を頑張っても、なかなか意味のある傾向が見つけられなかったという声はよく聞きます。専門的な知見を用いた分析によって、具体的にどのような「インサイト」が見えてくるのでしょうか?

博展 角田: 例えば、「これまで特定の部署にしかアプローチしていなかった層が、実は別の製品領域にも強いニーズを持っていた」といった隠れた組み合わせが発見できます。グループごとに事業規模や職種など360度の視点で特徴を比較することで、「どの層が本当に有効なターゲットになり得るのか」、逆に「ターゲットから外れる層はどこか」を明確に浮き彫りにします

Dex 水口: ターゲット層やインサイトが明確になると、その後のアプローチやイベントの体験設計はどのように変わってきますか?

博展 角田: ここが一番の価値になるのですが、分析結果をもとに「次なるアクションの示唆」まで具体的にご提案します。例えば、分析によって「A層」が自社のメイン商材である自動化推進のキーマンだと判明したとします。その場合、次回のイベントではA層に刺さる商材を一番目立つ場所に置き、製品を見た直後にすぐ座ってクロージングできるような商談動線を作るといった設計が可能になります。

Dex 水口: 分析結果が、ブースのレイアウトや商談席の配置といったリアルな空間設計にまで直結するのですね。

博展 角田: その通りです。一方で、「B層」は多岐にわたる興味を持っているものの検討スパンが長く、上位の決裁者へのアプローチが必要な層だと分かれば、長期的なコミュニケーション施策に切り替えます。博展は、プランニングから現場のクリエイティブ制作、施工運営、そして会期後のメルマガ配信やWebサイト制作まで、一貫して伴走サポートできるのが大きな強みです。


Dex 水口: 過去のデータを次回のワクワクする体験価値に昇華させた事例などはあるのでしょうか?


博展 角田: はい。ある企業様の事例では、過去のイベントで取得したままになっていたアンケートデータを解析し、来場者をタイプ別に分類しました。そして次回のイベントにおいて、事前の申込アンケートで「どのタイプに該当するか」を診断し、当日の会場でタイプに合ったおすすめコーナーをレコメンドするという設計を実現しました。

Dex 水口: それは来場者にとっても非常に面白い体験ですね!ただ取って終わっていたデータが、次のイベントの「武器」になることがよくわかりました。


「顧客図鑑360」のサービス詳細については、ぜひ博展さんのリリース記事もあわせてご覧ください。
▶︎ 博展の新サービス「顧客図鑑360」ローンチに関する詳細はこちら


事後ではなく「その場」で答えるからこそインサイトを捉えられる。LINE・UWB連携が生み出す次世代の体験設計

Dex 水口: 高度な分析を行うには、質の高いデータが欠かせません。ただ、来場者に「アンケートを答えてください」とお願いするだけでは、負担をかけてしまいますよね。我々EXPOLINEでも、システムの力でデータ取得をより自然に、かつワクワクする体験に変えるための外部サービス連携を進めています。

博展 角田: 体験の中で自然に答えてもらう設計は、データの質を上げるために非常に重要ですね。具体的にはどのようなシステム連携が可能になるのでしょうか?

Dex 水口: 現在特に力を入れているのが、LINEとの連携や、高精度な位置情報を取得できるUWB(超広帯域無線)技術との組み合わせです。

LINE連携については、パートナー企業様とも協力しながら、イベントにおける新たなコミュニケーションの形を模索しています。

▶︎ LINE連携パートナーとの対談記事

博展 角田: LINEは日常的に使っているツールなので、来場者にとってもハードルが低そうですね。UWBとはどのような技術ですか?

Dex 水口: ビーコンよりもさらに高精度で、10cm単位で位置情報を測位できる技術です。これにより、「誰が・どの展示ゾーンに・どれくらい滞在したか」を正確に把握し、その行動結果を一つのプラットフォームに統合していくことができます。

▶︎ イベントDXを加速させるUWB技術

博展 角田: なるほど。「行動データの見える化」はイベント業界でかなり注目されている分野ですよね。

Dex 水口: そうですね。例えば、EXPOLINEのLINE連携を導入いただいたSansan様の事例が非常に分かりやすいです。事前にセミナーを申し込んだ方へ、開始10分前にLINEで「まもなく開始です、会場はこちらです」と通知を送り、終了10分後には登壇資料を自動で送付しました。これにより、参加忘れによる歩留まりを防ぐだけでなく、イベント全体の参加率や満足度が非常に高まったという結果が出ています。

▶︎ LINE連携を実際に行って効果を実感されたSansan様の事例

博展 角田: それはイベントプランナーの視点でもすごく面白いですね。イベントの魅力の一つは「リアルタイム性」にありますから、ベストなタイミングでメッセージや資料が届けば、来場者にとってもワクワクする体験になります。

Dex 水口: さらにUWBを組み合わせれば、来場者が「特定の展示ブースでの体験を終えて離れた瞬間」に、LINEへピンポイントでそのブース専用のアンケートを送信することも可能になります。

博展 角田: それは素晴らしい仕組みです!イベント会場では様々な刺激を受けて来場者の潜在的なニーズが引き出されますが、どうしても事後になると忘れてしまう部分がありますよね。事後ではなく、体験した直後の「その場」でアンケートに答えていただく仕組みがあれば、質の良い回答が得られ、圧倒的にリアリティのある顧客インサイトを捉えることが可能になります。


過去のデータが「宝」に変わる!イベントDXの第一歩は目的の整理から

Dex 水口: リアルタイムなシステム連携と、博展さんの高度なデータ分析が掛け合わさることで、情報の精度が高まり、来場者の体験は劇的に向上しそうですね。最後に、これからデータ活用に踏み出したい企業様へメッセージをお願いします。

博展 角田: 「とにかくデータを活用しよう」と漠然と始めるのは難しいものです。まずは「顧客に何を教えてもらいたいのか」という目的や仮説を整理し、そのデータを取るための体験を設計していくことが大切です。一方で、過去のイベントで取得したまま眠っているアンケートデータが、分析次第で「宝」に変わることもあります。

Dex 水口: 先ほどご紹介を頂いた事例がまさにそのようなデータを「宝」に変えた好事例でしたね。

博展 角田: はい。「宝」になるかどうかはデータを見てみる必要があります。もしお手元に活用しきれていないデータがある場合は、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。

Dex 水口: 博展さんのノウハウとEXPOLINEのプラットフォーム連携を活用すれば、来場者の心に届く次世代のイベントが必ず実現できますね。本日はありがとうございました!