ユーザーカンファレンスをEXPOLINEで実施!代理店が選ぶイベントプラットフォームとは?

クライアント :
株式会社電通ライブ様
プロジェクト :
dSPACE Japan User Conference 2022

プロジェクト紹介

dSPACE Japanが普段関わっているお客様、新規顧客へ向け、
dSPACE Japan、パートナー企業11社の製品・ソリューション展示や、dSPACE社員、外部講師による講演セッションを展開するイベント。
例年はリアル会場で行っていたが、2021年からコロナの影響を受けオンライン化。今年で2回目のオンライン開催となる。
昨年に引き続き2000名以上が来場したイベントとなった。
担当者紹介

株式会社電通ライブ

中西陽平 様

概要

サイト機能

・顧客管理
・メール配信
・講演者情報の流し込み機能(CMS)
・展示、講演視聴ページ作成機能(CMS)
・アンケート作成機能(CMS)
・問い合わせ管理機能
・オンラインネットワーキング(Teams埋め込み)
・ライブ配信掲載(Vimeo 埋め込み)
・オンデマンド配信掲載(Vimeo 埋め込み)

大手広告代理店から見たイベント業界の今

当社)
本日はインタビューのお時間をいただき、ありがとうございます。
電通ライブ様とは、本案件以外にも一緒に納品させていただいておりますが、
このようなオンラインイベントの需要は近年かなり多くなっているのでしょうか?

クライアントのニーズの変化について

電通ライブ 中西様)
2020年~2021年にかけて、急激にオンラインイベントの需要が上がった後、
中型、大型イベントではオンラインはマストになった印象です。

ただ、すべてオンライン化していくかと思いきやリアル開催の割合を徐々に増やしていくクライアントも少なくなく、新たなイベントの形が求められていると感じています。
クライアントの業種や業界によっても、イベントのオンライン化の仕方が変わっており、BtoCイベントは、イベント毎に求められるものが細分化し、そこにオンラインとリアルをうまく共存させることを求められている。

一方、BtoB系イベントは、オンラインならではの参加者が感じる手軽さ、時間や場所にとらわれない柔軟性など、ある程度求められていることは見えてきている感じがします。定期的に行っているウェビナーなど、社内で内製化しているお客様も多いですね。

 

当社)
なるほど、イベントの成果についても、求められることは変化したのでしょうか?

 

電通ライブ 中西様)
そうですね。
オンラインイベントだと、参加者の情報だけでなく、どのページを見たのか、何に興味があるのかという部分までログデータから読み取れるようになったということがあり、そういったデータを成果として求められるようになりました。

まず、イベントの成果を「活用したい」という意図がクライアントにあり、それをヒアリングし、恣意的に、どんなデータを必要とするのか設計する、というのが当たり前になっていきていますね。

当社)
いままでのイベントに比べて、参加者の情報やニーズを格段に集めやすくなったオンラインイベントが一般的になったからこそ、主催者の方でも意識が変化してきたということですね。
その意識の変化が、オンラインイベントだけでなくリアルイベントにも影響しているのでしょうか?

 

電通ライブ 中西様)
まさにそうですね。
どんなデータが必要になるかはイベントの性質にもよりますが、
オンラインとの紐づけがあるとマストになりますね。

 

当社)
弊社にも、オンラインと紐づいたリアルイベントの案件相談が増えていますね。イベント登録と、受付管理、入退場時間のログ取得はマストになってきていますね。

クライアントのニーズは、オンオフ問わず「イベントのデータ取得・分析」に向いてきているようですが、来場者側の心理の変化などはあるでしょうか?

 

電通ライブ 中西様)
今まで以上に、なぜリアルイベントにわざわざ参加するのか?という意味が重要視されるようになったと感じています。ある意味で、リアル参加へのハードルが上がってきていますね。
今後は、例えば「有名な講師や参加者とのネットワーキング」や「デモの体験」などリアルイベント参加ならではのメリットをより明確に示すことや、
会場に来場するユーザー、オンラインで参加するユーザーそれぞれの特性に合わせたイベント設計が必要になってきていますね。

リアル会場でのイベントイメージ

体制の変化

当社)
クライアントやイベント参加者のニーズの変化をお聞きしたのですが、
御社内でも、体制などに変化はあったのでしょうか?

 

電通ライブ 中西様)
そうですね。
私が所属しているDXイベントチームのような部署が出来たという変化もあるのですが、
所属している部員だけではなく、リアルイベントの制作チーム、スペースのチームも含め社内全体でオンラインイベントのナレッジ共有をしていくプロジェクトが発足しています。

もちろん、リアルのイベント制作が中心業務のメンバーも多いので、会社ごと完全にオンラインにシフトしていくわけではないのですが、
顧客がオンラインイベントで何を大切にしているのか、求められる価値とは何なのかというところは皆で共有するようにしています。

弊社は、イベントを中心とした制作代理店なので、
自分たちでオンラインイベントのトレンドに合わせた製品を作っていく、というよりは、社外の、よりイベント要件に適した製品やソリューションを持ったパートナーと協力していくことがメインだと考えています。
そのために、社内での勉強会や意識の強化というのは重要になりますね。

 

当社)
先ほどのお話でもあったように、オンラインイベントでのクライアントのニーズの変化が、リアルイベントの方にも影響しているため、
リアル、オンラインの部署を超えてナレッジを共有するのはとてもいい動きですよね。

よりイベント要件にあったパートナー、製品を選択していくことが重要とのことですが、
代理店の立場から見て、どのようなイベントプラットフォームだと進行しやすいのでしょうか?

 

電通ライブ 中西様)
そうですね、プラットフォームには2種類あると思っていて、

・フルスクラッチで0から開発するもの
・パッケージ製品で必要に応じてカスタマイズしていくもの

イベントによってそれぞれ使いどころが違うと考えています。

例えば、0から新規で立ち上げるイベントについては、フルスクラッチの方が、対応しやすいとは思います。
私が担当するイベントは、既存のイベントのオンライン版が多いのですが、この場合は後者の「パッケージ製品で必要に応じてカスタマイズしていく」タイプの方が使いやすいな、と個人的に思っています。
パッケージ型プラットフォームの場合、デフォルトの機能があるので、お客様に提案がしやすく、そこからより具体的な要望も引き出しやすい。そして、細かい要望にはカスタマイズで応えていく、というやり方ができますからね。

 

当社)
なるほど、
既存のイベントの場合、クライアントの中で既にイベントの目標や要望がはっきりしているが、オンライン開催時にはそれをどう達成していけばいいのか、という施策面はほぼ0からの提案になりますからね。
ある程度決まった型のあるプラットフォームの場合は、デフォルトの機能やオンラインイベントでできる施策やその効果を、クライアント側により具体的に理解してもらいつつ進められるという点が良いのですね。

 

『dSPACE Japan User Conference 2022』について

dSPACE JUC 2022トップページ

当社)
今回ご一緒に納品させていただいた「dSPACE Japan User Conference2022」に関しても既存のイベントのオンライン化でしたね。

このイベントはオンライン化して2年目で、前回は別のプラットフォームを使用し、
今年はEXPOLINEをご利用いただいておりました。
中西様から見て、前回の開催で見えた成果や課題などはいかがでしたでしょうか?

 

電通ライブ 中西様)
前回の成果としては、リーチの数が伸びたのはクライアントにとっても大きな成果でしたね。参加していただくべきお客様に、しっかりイベントを届けることが出来たのは良かったですね。
要件定義に時間がかかったというのは大きな課題だったと思っています。フルスクラッチでオンラインイベントを制作していくことになったので、なかなかクライアントも完成イメージがつかめず具体的な要望を引き出しづらかったということがありましたね。

 

当社)
はじめてのオンライン化だと、どうしても手探りになってしまいますよね。
今年の開催ではいかがだったでしょうか?

 

電通ライブ 中西様)
今年は、セミスクラッチ型のイベントプラットフォームだったことと、制作側であるスプラシアさんにクライアントとのコミュニケーションに多くコミットしてもらったことがあり、クライアントとの事前の完成イメージ共有がうまくいったと考えています。

先ほどのプラットフォームでの会話でもあったのですが、制作側から具体的な完成イメージを出してもらうことで、クライアント側も自分の要望を伝えやすくなるので、納得感のある進行ができたのではないかと思っています。

あとは、積極的にUIの改善案を出していただいたのも良かったと思っています。
昨年作成したサイト構成やデザインをベースに制作していたのですが、改善するべき部分はより効果的なデザインにすることが出来たと思っています。

一方、昨年から引き継いだ部分に関して、それはそれでもよかったと思っているのですが、
本当にそのデザイン、構成を引き継いで良かったのか、という部分は検証できていなかったと思います。せっかく、カスタマイズ性の高いEXPOLINEを使っているのですから、来年はより改善した形で提案できればいいですね。
dSPACE JUC 2022 イベントサイトのライブ視聴画面

当社)
ありがとうございます。
今回作成したイベントプラットフォームを来年も活用することで、進行の労力やコストを抑えつつ、ブラッシュアップに力を入れることが出来ると考えております。

EXPOLINEを使っていただき、プラットフォームとして良かった点を聞かせていただきましたが、
スプラシアのメンバーについてはいかがでしたでしょうか?

 

電通ライブ 中西様)
1人のディレクターがすべて営業的な面も開発的な面も把握し進めてくれたのが良かったですね。
システムやスケジュールの説明をクライアントの前で説明してもらったり、1つ課題があった場合に制作目線で解決策をもらえたり、直接のやり取りでスピーディーに調整できた印象があります。

 

当社)
イベントの規模やスケジュール的に、ディレクター1人がすべて把握していた、という体制が良かったということですね。
今回のイベントでは、参加者事務局や出展社事務局も弊社側にお任せいただいておりましたが、
そちらについてはいかがでしたでしょうか?

 

電通ライブ 中西様)
スプラシアさん側で情報の一元化ができていたので、参加者事務局や出展社事務局も問い合わせへの回答がスピーディーだったのが良かったと思います。コントロールするパートナーが分かれるとコミュニケーションコストがかかるので、そこが削減できましたね。

ただ、プラットフォームと事務局を常に同じパートナーさんに一元化した方が良いかというと、イベント規模によっては分けた方がクオリティを担保できるということもありますので、場合によりけりですね。
どのパートナーが見てもすぐにどんな状況か分かるように、プラットフォームで情報を一元管理出来ているということが重要なのだと思います。

 

当社)
ありがとうございます。
最後に、今後のイベントについてどうなっていくか、中西さんのお考えを聞かせていただいてもよろしいでしょうか?

 

電通ライブ 中西様)
クライアントの特性、B2CだったりB2Bだったり、業種、業界の違いによって、彼らがイベントに求めることはより複雑化していくと思います。
イベント毎に複雑化した要件で最大限に効果をあげるためにオンライン、オフライン両方の手法を適材適所で提案していく必要があると思っています。
その際に、0から提案するというよりは、豊富なナレッジや事例を元に具体的な提案をし、クライアントの課題、希望を引き出していくことが必要だと考えています。

 

当社)
ありがとうございます。
弊社としても、イベントのオンライン、リアルをどう考えて盛り込んでいくのか、ということはマストの提案になってきていると感じています。
今後も、どんな形でも対応できるようなプラットフォームのご提供や、柔軟な運用体制の強化を進めていければと考えておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

本日は、お時間をいただきありがとうございました。


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