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アフターコロナ時代の到来、ハイブリッドなイベントを開催する意義とは
当社)
今回のEight Networking EXPO(以下、ENE)では、「ビジネスIT & SaaS EXPO (以下、BIS)」と「Climbers」という2つのビジネスイベントを軸に、スタートアップ産業を加速する出会いを生み出す「Climbers Startup JAPAN EXPO 2023」や社会の荒波を「乗り越える」知識を身に着けられる「Climbers Reskilling EXPO 2023」など全4イベントが内包されるという形になっています。このような開催形式になった理由や経緯についてお聞かせください。
Sansan様)
両イベントとも元々リアル会場で行いたいと考えていたイベントだったのですが、コロナ禍の影響もあり、オンラインのみで開催していました。
参加者様や、出展・協賛企業様、どちらもリアルなつながり、ネットワークを求める声が多く寄せられまして、コロナ禍も落ち着いてきたこのタイミングでリアルでの開催を考え始めました。
そして、せっかく実際の会場でイベントを行うのであれば、最大限多くの方に来ていただけるように、「BIS」と「Climbers」の同時開催に挑戦しよう、という結論にいたりました。
「リアル」と「オンライン」の持つ価値
当社)
ENEはハイブリッドイベントとしての開催でしたが、そのメリットと今後の課題についてお聞かせ願えますか。
Sansan様)
はい、まずメリットに関して、リアルのみ開催でなくハイブリッドにしたことで、リアル開催、オンライン開催それぞれでの質の違うメリットがありました。
前提として、私たちは“イベントを開催する”ことではなく、“イノベーションを生み出すような出会いを創出する”ということをイベント開催の目的としています。
その中で、やはり、実際に対面で会って話をしたり、五感を使った体験ができたりすることは、代替できないリアルの価値だと思っています。
“誰と誰が出会った”というのはオンラインだとしてもリアルだとしても事象自体は変わらないですが、そこで得られる感覚はやはり違いますよね。出会って話したときのその“感情”が、その後の関係性や先にあるイノベーションの創出において重要になってくることだと考えています。
一方、オンライン開催は、時間や距離の制約がないからこそ今まで出会えなかったコンテンツやサービス、人との出会いがありますし、主催者目線でも、より効率的に多くのコンテンツを参加者にお届けできたり、オンラインだからこそ取得できるデータを元にリアルタイムでの分析や、パーソナライズ化されたリコメンドをお届けできたりなど、様々な新しいことができました。
イベント参加者からは、やっぱりリアルで参加したい、という需要が高まってきているので、
ハイブリッドイベントにおける、リアルとオンラインの割合は変化していくと思いますが、
リアルとオンラインはそれぞれ別の体験価値をお届けできるため、どちらか一方だけが良い、ということではないですね。
イベントの構造と最適なプラットフォームの選び方
当社)
今回、イベントのプラットフォームとしてEXPOLINEを選ばれた理由についてお聞かせください。
Sansan様)
イベント企画当初からやりたいことが多く、仕組みも複雑でした。
そのため、その複雑なオーダーにも対応できるのか、という部分が1番の優先事項でした。EXPOLINEはセミオーダーという手法から迅速に構築できるだけではなく、カスタマイズ性も高いという部分が決め手でした。
セミオーダーということで、ある程度決まった型を組み合わせていく開発なのかと思っておりましたが、こちらの要望を何でも叶えてもらうことができました。そこはいい意味で当初の印象とは違っていて、叶えていただける分、進行中に要求レベルが上がってしまってということもありましたが、開発スピードが速く、要求を叶えるための工夫を提案してもらえたので進めやすかったです。
CMSを使ったリアルタイム情報更新ができる機能があったのも、選択したポイントの一つです。また、弊社では、外部サービスを利用する際は、情報システム部門による厳しいセキュリティチェックがあるのですが、その基準を問題なくクリアできた点も非常に良かったです。万全にセキュリティ対策されており、とても安心して本番を迎えることができました。
マッチング機能の役割ともたらした成果
当社)
ビジネスにおける「出会い」と「つながり」が今回のイベントテーマでした。このテーマに関わりの深い機能に参加者と出展社のマッチング機能があります。こちらの機能について成果はいかがでしたでしょうか。
参加者と出展社のつながり(ブースへの訪問)を生みだす機能として出展者が参加者に対して行う訪問オファーと、参加者が出展者に対して行うブース訪問予約という2つの機能を開発・実装。36%の出展社が利用し、商談へと繋がる大きな成果を生んだ。
Sansan様)
出展社の方からは、マッチングから発生した商談が受注につながっているといううれしいフィードバックもいただきました。
事前に商談の予定が立てられることで、「商談準備をしたうえで当日を迎えられた」「人員の配分を効率的に行えた」といった声もいただいております。
今後は、Sansanらしい、つながりのビッグデータとテクノロジーを活かした、ビジネス成果が創出される出会いを生み出していきたいです。
イベント開催前におけるアプローチ
当社)
今回のENEのプラットフォームにおいて、他に重要視した機能について教えていただけますでしょうか。
Sansan様)
先ほどお話しましたマッチングも重要なのですが、来場者ひとりひとりの行動スケジュールを事前に組み立てられるようにすること、も重視したポイントでした。
来場者自身が、具体的なスケジュールを立てることで、イベントへの期待感を高め、効率的に、たくさんのコンテンツを体験していただきたかったからです。
そのため、一般的な“マイページ”ではなく“来場ガイドブック”という名称にして、イベントに来るための準備ができるような仕組みを構築しました。講演の予約や、ブース訪問予定など、自分の予定が反映されたタイムテーブルが構築できます。EXPOLINEのカスタマイズ性を活かした機能で、有意義な体験へと繋がっていったのかなと思います。
講演の座席予約や、出展社ブースへの訪問予約、それらが反映されたマイスケジュールといった機能を来場ガイドブックとして開発実装。参加者が事前に来場時のスケジュールを立てられることでイベント体験の充実に貢献した。
当社)
実際これらの機能を入れたことによる成果はいかがでしたでしょうか?
Sansan様)
たくさんの方に “来場ガイドブック”を活用していただきました。
いちばん驚いた点はブースへの事前訪問予約の機能についてですね。
商談機会の創出だけでなく、会期中の有意義な時間の過ごし方にもつながる機能です。
今回はテスト機能として実装しましたが、想定の倍くらいの成果があり、たくさんの商談が生まれたことは、弊社にとっても大きな成果でした。
一方で、いくつか課題もありました。
コンテンツも機能も盛りだくさんな反面、複雑なつくりになってしまったこと。
事前予約などの機能は、活用しきれていない方も多かったこと。
次回以降に活かしたいと思います。
イベントDXによってもたらされるものとは
当社)
今回のイベントでは、EXPOLINEを、オンラインイベントのサイトだけでなく、出展社が情報更新を行うCMS、参加者の行動ログのリアルタイム閲覧、リード情報のダッシュボードや、来場受付システムなど、イベント全体をDX化する仕組みとしてご活用いただきました。
プラットフォームをはじめとした「イベントDX」について、今後の可能性や期待することについてどうお考えでしょうか。
Sansan様)
イベントは、ステークホルダーが数多くいるため、それぞれに価値のある体験を提供する必要があると思います。それを、テクノロジーの力で叶えていきたいです。
例えば来場者であれば、体験がストレスなくスムーズであり、そしてわかりやすいこと。
出展社にとっては、様々なデータをリアルタイムに取得し、活用できること、など。
我々、主催者としては自社プロダクトであるEightと連携した仕掛けなども考えていきたいです。
当社)
システムありきではなく、各ステークホルダーに供給される”体験”という目的ありきということですね。
Sansan様)
はい。申し込みから体験、終了後までさまざまなフェーズがありますが、
そこで“してほしい体験”にシステムが寄り添うことができるか、といったところが重要な点だと思っています。
参加者に対してリアルタイムで最適なリコメンドが自動で出たり、普通にイベントに参加しているだけで自動的に参加者のログを取得・蓄積できたりなど、システムを感じさせないシステムになることを期待しています。
もちろん、システムが「いつもちゃんと動いている」という点も重要です。
今回のイベントでも、EXPOLINEが集客段階から一度も止まることなく動いていた点は、当たり前かもしれませんが、とても安心できました。
スプラシアだからできたイベント体験
当社)
今回、初めてスプラシアを起用していただきました。
弊社ならびにEXPOLINEを選択してよかったことや今後改善を期待するポイントについてお聞かせください。
Sansan様)
良かった点としてはプラットフォームにおいて細部までカスタマイズ対応していただいたことです。それにより複雑な構成のイベントを実現することができ、その結果、ステークホルダーに対して「良いイベント体験」を作ることができました。
期待する点としては、今回は実装しなかった技術や機能の搭載も検討したいと思っています。これからも様々な面をアップデートしつつ、先ほどもお伝えした「システムを感じさせない体験」を提供できるようにサポート頂きたいと考えています。