SIP ONLINEシンポジウム2020
お客様:株式会社セミコンダクタポータル様
プロジェクト紹介
概要
これまでオフライン開催であった「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」シンポジウム(主催: 内閣府、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO))をコロナウイルスの影響でオンライン開催。サイト構築・コンテンツ制作の全てをサポートし、実施から事後までワンストップで対応しました。
コンテンツには基調講演のLive配信、双方向コミュニケーション(質疑応答・意見交換)が取れるグループディスカッション、チャット機能、その他、事前収録した各研究テーマのプレゼンテーション動画の配信など、オフラインでのコミュニケーションをオンライン上で再現しました。
その後、アーカイブ期間として約1カ月近いサイト運用を実施し、初のオンライン開催を成功に導きました。このインタビューでは、セミコンダクタポータルの代表取締役社長 谷様に初のオンライン開催にあたっての気づきや、メリットなどについてインタビューを行いました。
サイト機能
・アカウント登録フォーム
・顧客管理、ログ管理
・Vimeoでのライブ配信(海外とのZoom連携)
・アーカイブ配信
・Vimeoチャット(グループディスカッション)
・ZOOMを使ったワークショップの開催
・資料ダウンロード
・ライブ配信同時通訳(英語)
昨年はオフライン開催、今年はオンラインでの開催となりましたが、その違いに対してはどうお考えでしょうか?
コスト面や準備作業について
谷様)
会場のレンタル費、印刷費用などが下がり、コストメリットはあります。
また、会場とのやり取りや、登壇者への接待・当日の誘導、参加者へのバッジ送付やご案内送付などが不要になるなど、ペーパーレス化へも対応が可能になります。
しかしながら、今回のように出展者から事前にデータを回収する、また、今回はありませんでしたが、講演者から動画を回収、さらに変更への対応など、会議が大型化し、登壇者が多い場合については、事前の準備はむしろ増えることが多くなるかもしれません。
加えて、企業からのデータの送受信がセキュリティの関係から、通常のデータ送信が不可であるケースも増え、大容量データのやり取りは今後も改善策が必要となります。
当社)
なるほど、講演者事務局が担当するパートですね、フィジカルのイベントでは、マイクの本数や当日の入り時間などを調書で収集する程度で、あとは当日ぶっつけであったものが、事前に講演内容を作る制作工程が入ってきてしまうと、そこは工数としては増えてしまうという事ですね。
これは事前に体制として構えておかないと、これまでの体制では受けきれないですよね。
オンラインイベントの集客について
谷様)
遠隔地にも発信が可能のため、海外・地方にいる方の集客も見込めると思います。
但し、COVID-19が発生した頃は、珍しかったオンラインイベントも、今や飽和状態にあり、且つ、リアル開催の場合は、その時間を割いてご参加いただけた参加者も、仕事や他の用事をされながら、視聴されるケースも多いため、終日なり、数時間のイベントのすべてを視聴して頂ける方は減少しているように感じます。
当社)
集客範囲がフィジカルに比べて圧倒的に広くなりますので、おっしゃる通り数は集めやすいという利点がありますね。しかしながら、おっしゃる通り、ラジオのように聞き流しもできるわけですから、演出の工夫や、なるべく短尺にするなど、コンテンツへの工夫が必要になってきますよね。
コンテンツについて
谷様)
さらに言えば、視聴については、自身のPC画面で、鮮明に見ることが出来、且つ、アーカイブ期間がある場合には、会場への移動の手間、交通費がかからず、いつでも好きな時間に視聴ができるのは便利だと思います。
その反面、今までは、リアルイベントでは、参加された方のみに表示しますという情報が、オンラインでは減り、一辺倒な講演内容に傾いていると感じます。
当社)
なるほど、参加対象の広がりとともに、参加される方の立場なども様々になるが故に、コンテンツをよりジェネラルにせざるを得ないという事ですかね、そんな状況でも、より来場者と主催者の関係性をインタラクティブにする事で、深い内容へ入っていけるような工夫を今回はされていましたね。
谷様)
はい、チャット機能で個別に質問ができることから、対面で大人数の前で質問するよりも質問することのハードルが下がります。 これによって、ジェネラルな内容の講演であっても、個別な深い内容を補足していく事ができました。
インタラクティブという文脈の話ですと、ネットワーキングができるイベントツールも出ていますが、こればっかりはリアルイベントに勝るものはありません。
バーチャルで、効果的な懇親会、ネットワーキングが開催できる方法を検討することは必至だと思います。
あとは、投票機能も活用して、より、視聴者と距離の近いイベントの実施をしていきたいと考えています。
最後に、スプラシア(博展)の対応についてお聞かせください
谷様)
主催者側の方針の変更が多かったにも関わらず、制作や収録、現場運営や全体のスケジュール管理など、さすがリアルイベントを手掛けていらして、その経験をベースにご対応を頂けました。
スタッフの皆さんが機敏に動かれて、素晴らしいコーディネートでした。
今後、国際イベントになった場合は、相手のPCの時間や言語に応じて、プログラムの表示が変わるような仕組みなど、グローバルなイベントにも対応できるような仕組みの構築までサポート頂けると幸いです。