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【テンプレートあり】展示会出展時のアンケート実施効果を高める方法
世の中には「カンファレンス」「セミナー」「交流会・懇親会」など様々なBtoBイベントがあります。本記事ではBtoBイベントの「展示会」におけるアンケート利用という観点からお話をさせて頂きます。
展示会出展者にとって、BtoBイベントにおけるアンケートの実施は、参加者の満足度や展示会の成功度を評価するために極めて重要です。アンケートは、参加者の声を直接収集しイベント改善に役立てるための貴重なツールです。
参加者が特定の製品やサービスに対してどのような興味を持っているのかを知ることで、展示会出展者はマーケティング戦略を最適化できます。例えば、展示会で注目を集めた商品をその後のプロモーション活動に活用したり、参加者の意見を基に新商品の開発に役立てたりすることが可能です。
また、アンケートの実施は関係者間のコミュニケーションの深化にも繋がります。参加者のフィードバックを元に、展示内容や運営方法の見直しを行い、より質の高い展示内容や接客を提供することができます。
このように、展示会出展者にとってアンケート実施は、イベントの評価や今後の発展に必要不可欠です。アンケートを通じて得られる参加者の意見やデータを活用することで、より魅力的で効果的な展示会運営が可能となることでしょう。
【4ステップ】出展者向け効果的な展示会アンケートの作成方法
本章では、出展者向けの効果的な展示会アンケートの作成方法について4ステップご紹介します。
ステップ1. 「目的」の設定
まず、アンケートを作成するうえで一番重要なのは、「目的」を設定することです。目的が明確になることでアンケート調査の必要性や、設問項目を具体的に定めやすくなります。展示会の出展目的には、以下のような目的が挙げられます。
- 新規見込み顧客の獲得
- 商談の獲得
- 既存顧客との関係性の構築
- ニーズや課題の把握
- 企業や製品の認知度の向上
これらの目的の内、「新規見込み顧客の獲得」・「商談の獲得」・「ニーズや課題の把握」を目的とする場合には、アンケート調査が適しているといえます。
ステップ2. 「見込み顧客のセグメント分け」を明確にする
具体的には、アンケートで「デモを試してみたい」「他社製品と比較検討中」「導入時期が決まっている」と回答した人は「確度が高い」、反対に「導入は未定」「情報収集のため」と回答した人は「確度が低い」と判断できます。
また「導入を予定しているが、予定時期は1年以内」としている場合は、「今後確度が高まる見込み顧客」と設定する方法もあります。
あらかじめ、見込み顧客のセグメント分けを明確に設定しておくことで、確度が高い顧客には営業による電話でのアプローチを、確度が低い顧客にはメールナーチャリングを行うなど、迅速且つ適切なフォローアップが可能になります。
ステップ3. 質問項目のリストアップ
次に、アンケートに記載すべき質問項目をリストアップしましょう。例として、以下のような質問項目が考えられます。
- 参加目的
- 現状課題
- 興味関心のあるトピックやテーマ
- 気になっている製品
- 導入時期(検討状況)
- 商談希望の有無
あらかじめ、把握したい項目を考えることにより、見込み顧客の確度やニーズを的確に集めることができ、アンケートの効果を最大限に発揮できるでしょう。
ステップ4. アンケート設問の作成
次に、リストアップした項目をもとに、実際にアンケート設問を作成してみましょう。
質問項目を作成する際には、回答率を上げるために、「回答者の負担を減らす」という視点が必要です。例えば、設問はすべて記述形式にするのではなく、「はい/いいえ」といった選択式で答えられる設問であれば、選択肢を用意することで回答者も答えやすくなります。また、集計する際の効率化や回答結果の精度向上にもつながります。
逆に、記述形式が多くなってしまうと、回答者の負担が大きくなってしまうことはもちろん、抽象度の高い回答が寄せられることもあるため、来場者の課題やニーズを明確に把握しづらくなる可能性があります。以上が、4Stepで行う、効果的なアンケート作成方法になります。
出展者向け展示会アンケートにおけるポイント
本章では、出展社向け展示会アンケートにおけるポイントをいくつか紹介いたします。
1. BANTに沿って設問を考える
来場者へ効率よくアプローチを行うための優先づけの設問は、BANTに沿って考える必要があります。
※BANT・・・Budget(予算) Authority(決裁権) Needs(必要性) Timeframe(導入時期)
BANTに沿った設問であれば、効率よく必要な情報を集められますが、決裁権や予算などを率直に聞いてしまうと失礼に感じるのでは・・・という恐れもあるでしょう。たとえば、決裁権の有無を率直に尋ねるのではなく、部署名や役職名を記入する欄を設置することで自然に回答を得られます。展示会後のフォローアップを効率よく行なうためには、来場者の優先づけが欠かせません。 BANTを活用して効率よく営業が行えるようにしましょう。
2. 展示会アンケートの作成段階から、営業チームと連携しておく
展示会アンケートの作成段階から、営業チームと連携することが重要です。アンケートを実施した後、その回答結果をもとに来場者へアプローチするのは営業チームです。そのため、アンケート作成の段階から営業チームと密に連携し、「営業する際に必要な情報が得られる質問になっているかどうか」を協議しながら作成しましょう。
3. 展示会アンケート内で、個人情報の利用目的を明示しておく
より多くの来場者に回答してもらうためには、個人情報の利用目的を明示しておく必要があります。
利用目的に加え、アンケートで取得した個人情報の「管理方法」「開示有無」なども明らかにしましょう。個人情報の取り扱いに不安を感じる方は多いので、しっかりと明示することで安心して回答してもらうことができます。
4. 質問項目は多くし過ぎず、目安3分以内に答えられるようにする
質問項目はできる限り限定し、目安として3分以内で回答できる量(設問数は最大でも15問以内)に収めるようにします。来場者は多くのブースを回ってアンケート回答に協力している可能性が高いので、回答者の負担を減らすためにも、短時間で答えられる設問を心がけましょう。質問したい項目をリストアップしたら優先順位をつけ、設問数をできる限り絞るとよいでしょう。
これにより、アンケートの回答率の向上や、離脱の防止にもつながります。
5. 回答・集計方法を工夫しておく
アンケートを実施した後の集計方法を工夫することも大切です。例えば紙でアンケートをとる場合、集計やデータ化などの手間が発生します。可能であれば、アンケート作成ツールやフォームといったITツールを活用することをおすすめします。
アンケート回収後の集計やデータ化などの業務効率化や、スムーズなアフターフォローにもつながる上、入力のしやすさやセキュリティ面における安全性も高いため、回答者・回収側のどちらにとってもメリットがある方法といえます。
出展者向け展示会アンケートのテンプレート
以下より、出展者向け展示会アンケートのテンプレートがダウンロード可能です。テンプレートをベースに、回答しやすい設問数を意識しながらアンケートを作成してみましょう。
展示会出展者に最適なアンケートツール『Anky』のご紹介
「展示会アンケートにおけるポイント」の章でもご紹介しましたが、アンケート実施において、集計方法を工夫することも大切です。紙でアンケートを実施する場合、事前の印刷準備や会期後の集計作業などの手間が発生いたしますが、弊社のアンケートアプリ『Anky』をご利用頂ければ、そういった課題を解決することが可能です。
Ankyのポイントは下記3つです。
- 展示会ごとに単発利用可能(年間契約など長期契約不要)
- 名刺と紐づけてアンケートを自動集計
- オフライン環境で利用可能
サービスについて気になる方は、是非一度下記の問い合わせフォームからお問い合わせください!