目次
コロナ禍の影響を受け、リアル会場におけるセミナーの開催をするのが難しく、プロモーションや中には事業自体が立ち行かなくなり困っている企業も多いかと思います。このような状況の場合、オンラインセミナーを行うという方法もあります。
この記事では「オンラインセミナーとリアル会場セミナーにはどのような違いがあるのか」「オンラインセミナーの活用事例」について紹介します。
オンラインセミナーとはどのようなものか?
「オンラインセミナー」とは、インターネット上でWeb会議ツールや動画配信ツールを使用して行うセミナーを指します。
オンラインセミナー以外に「Web」と「Seminar」を組み合わせ、「Webセミナー」「ウェビナー」「E-ラーニング」という呼び方もあります。
遠隔でも気軽にやりとりできる点から、Web会議ツールは急速に普及しました。最近のパソコンやスマートフォンではカメラやマイクが内蔵されているものが多く、そういったものを使用することで、低コストでもオンラインセミナーを行うことが容易になってきました。
オンラインセミナーはツールを用いて動画配信を行うだけではなく、「自社製品の展示や紹介」「セミナー後のWeb面談」「複数企業による合同セミナー」などもあります。オンライン体験の多機能化が進んでいるため、情報収集のほか参加者や企業が情報交換する目的で来場登録するケースも少なくありません。
オンラインセミナーのメインコンテンツである”動画”の配信方法は主に3種類あります。
「ライブ配信」は配信する時間をあらかじめ設定し、リアルタイムに行うセミナーです。会場開催セミナーのような臨場感やリアルタイムの質疑応答ができるメリットがあります。
逆に、前もって収録した内容を設定時間に合わせて配信するのが「擬似ライブ配信」です。テレビ番組のように、その時間でしか見ることができませんが、事前に編集したコンテンツを配信するため、コンテンツの質や尺を担保することができ、講師にも負担が少ない形式です。
「オンデマンド配信」は、擬似ライブと同様、前もって収録・編集を行いますが、参加者は時間にとらわれずいつでも何度でも視聴が可能です。
オンラインセミナーを行う主催者は、まずこのそれぞれの配信方法のメリットデメリットを把握しながら、最適な配信方法を決める必要があります。
▼オンラインセミナーの最適な配信方法についての詳細は、下記の記事もご覧ください。
オンラインセミナーのやり方は?配信方法から手順・注意点まで解説
オンラインセミナーと会場で開催するセミナーの違い
こちらでは、オンラインセミナーと会場開催型セミナーの違いについて紹介します。
セミナー運営側が行うこと
セミナーを開催するにあたり、運営側が行わなければならないことは沢山あります。どのような準備が必要なのか見てみましょう。
セミナー事前準備
オンラインセミナーの配信は、会社の会議室などの利用ができます。あくまでもオンライン上で行うセミナーなので、参加者用に広い会場を用意する必要がありません。
事前に会場を探す手間は最小限であり、開催日について柔軟な対応がしやすいメリットがあります。
会場開催型の場合は事前に大きな会議室や、会場の検索や予約をする必要があるため、空き状態の確認から始まり、アクセス、付帯備品や費用の確認を行い予約をしなければなりません。
もし、急なトラブルで予定通りの日程に開催できなくなると、キャンセル費も掛かれば、検索工程のやり直しとなり、骨の折れる作業です。
セミナー当日の運営
会場開催型セミナーの場合、前もって「資料の印刷・配布」「筆記用具や飲み物の準備」「当日の運営スタッフの手配」「会場装飾」が必要です。
一方、オンラインセミナーであれば資料のアップデートは前日もしくは当日でも可能で、視聴者の参加状況もWeb上でできます。
入力が必要な内容に関してはPCやスマホから行うことが可能で、筆記用具や飲み物の準備も視聴者が各自で用意するため、不要です。
セミナー終了後
会場開催型はセミナー終了後に会場の片付けが必要なため、人員の確保が必要です。
オンラインセミナーの場合は配信を録画し、オンデマンド配信に二次活用できるメリットがあります。
セミナー参加者が行うこと
会場開催型の場合、参加者は会場まで足を運ばなければならず、遠方からの参加をするのであれば交通手段の確保が必要です。
セミナーの日程も決まっているので、それに合わせてスケジュールを調整しなければなりません。
オンラインセミナーに参加する場合、ライブ配信であれば配信時間に参加する必要がありますが、PCやスマホ、インターネット環境があれば、場所を問わず参加できます。
オンデマンド配信ではセミナーの内容が録画されているため、自分の都合が良いときにWeb上で視聴することが可能であり非常に利便性が高いと言えます。
オンラインセミナーのメリット
オンラインセミナーのメリットを運営者側・参加者側それぞれの目線で紹介します。
運営側のメリット
こちらでは、運営者側のメリットについて紹介します。
集客しやすい
オンラインセミナーはWeb上の開催なので定員を決める必要がなく、日本全国のみならず、場合によっては海外からの参加をしてもらうことができます。
インターネット環境さえあれば参加できることから、参加者の地理的な条件を問いません。参加者の定員、場所の制限がないので、幅広い参加者に集まってもらうことも可能です。
特に、これまで全国各地を回ってキャラバン開催していたセミナーは、オンラインセミナーであればその必要はなくWEBサイト上1箇所に集約され超効率化できます。
開催場所や回数の制約がない
オンラインセミナーは開催するための会場をあらかじめおさえる必要がなく会議室程度の場所があれば開催できます。最低限の条件は「背景がすっきりしている」「ホワイトボードが置ける」であり、その条件を満たしている場所であれば、どこででも開催できます。
万が一、緊急でセミナーの開催をしなければならないときも柔軟に調整しやすいです。ただし、ネットワークには気を使う必要があります。
多くの場合、ビルの共用回線を利用し、速度も不安定なケースがありますが、安定して速度を保てる環境でないと、配信トラブルにつながります。事前に一般的な検索サイトで「スピードテスト」と検索して、最低限速度を計測、把握しておきましょう。
コストが安く抑えられる
会場開催型セミナーは会場をおさえる必要があり、予約、準備をしたうえで費用もかかります。そのため、回数が重なれば負担になる場合もあるでしょう。さらに、全国各地でセミナーを開催する場合、講師は各地へ移動する負担があり、同じ講義を何度も行わなければなりません。
オンラインセミナーであれば、インターネット上で開催するので会場準備や費用がほとんどかからないメリットがあります。Web会議ツールを導入していれば、追加でその費用がかかることもないのです。
参加者側のメリット
セミナーの参加者側のメリットについても見てみましょう。
場所や時間の制約を受けにくい
会場開催型セミナーは決められた会場まで足を運ぶ必要がありますが、オンラインセミナーであれば、自宅や会社など、自分の都合が良い場所で受けることができます。会場に移動する必要がないため、交通手段や移動時間を考えなくても良いのです。
会場から遠方に住んでいる場合は状況によって交通費以外にも宿泊費が必要なため、高額な費用がかかる可能性があります。オンラインセミナーはそういった交通費・宿泊費などがかからない点も良いところでしょう。
セミナーによりますが、多くの場合、PCだけではなく、スマホやタブレットからの参加も可能です。参加できるデバイスの種類が多いので、より多くの人が参加できるチャンスを得ることができます。
たとえば、会場開催型セミナーのときには開催日に都合が合わず、会場まで行けなかった人も、オンラインセミナーであれば気になっているものに参加できる可能性が高まります。
チャット機能を使ってコミュニケーションが図れる
何か意見があっても、大勢の前では発言しにくい人もいるのではないでしょうか。オンラインセミナーであれば、チャット機能を使用して自分の意見や感想を伝えやすいです。
セミナーに参加したのは良かったものの、実際に自分の意見が運営者側に伝わるかどうかは非常に気になる点なのではないでしょうか。意見を伝えたり、質問をしたりしたくても、参加者全員の前で発言するには勇気が必要という人もいます。
中には、伝えたいことがあっても勇気を出せず、伝えるのを諦めてしまうケースもあります。せっかく意見を交換する場があるのに、伝えられないのはもったいないです。
チャットは投稿者や運営者が削除しない限り文字として残るため、運営者側が多く寄せられた質問や意見に答えることもできます。質問や疑問に対して答えた運営者の話の内容に納得ができなければ、さらに質問をして話をひろげることも可能です。
どのようなセミナーなのかにもよりますが、運営者と参加者、参加者同士がお互いにコミュニケーションを図れる場としてセミナーは有効といえます。また、アンケート機能があれば、参加者の感想や意見を簡単に伝えることが可能です。
アンケートはチャットよりさらに意見を伝えやすいため、より多くの人が自分の意見を伝えやすくなります。運営者側も参加者の意見を可視化できるので、意見をねじ曲げることなく、正確に知るきっかけになるメリットがあるのです。
▼オンラインセミナーのメリデメについての詳細は、下記の記事もご覧ください。
オンラインセミナーとは?メリット・デメリットやデメリットの解決策を解説
オンラインセミナーの活用事例
こちらでは、実際に行われたオンラインセミナーの事例について紹介しましょう。
自社の商品やサービスの説明会
自社の商品やサービスを多くの人に知ってもらうために、オンラインセミナーを開催する企業は非常に多いです。新規顧客を開拓する為や、既存の顧客やユーザーに対して自社やサービスについての新しい価値を届けることで、アップセルやクロスセルを狙うことができます。
しかも、オンラインセミナーであれば必要に応じて開催の回数を増やすことができるため、同じ内容であっても何度も繰り返し開催することで、参加者の都合に合わせられたり、同じ商材でも切り口を変えて短尺のコンテンツで見せていくことがコツでもあります。
なぜならば、オンラインセミナーのコンテンツは長尺が向かず、離脱や、ながら見を防ぐ為には、開催頻度と尺は複数回を短尺で。が定説であるためです。
新卒や中途採用者に対する会社説明会
顧客向けだけではなく、新卒や中途採用者、アルバイト向けに行う会社説明会として開催するケースもあります。会社説明会をオンラインセミナーで行う場合、地方で会社説明会を行うための出張費や現地の会場費用がかかりません。
地の利が効かない現地の会場を探し、手配する手間も省けます。各地で説明会を行う場合はその分費用もかさむため、オンラインセミナーであれば出張費や会場費が節約でき、新しい人材の確保もできるのは一石二鳥といえます。
地方の学生は、さまざまな事情から東京や大阪など大都市の会場開催型のセミナーには参加できない場合も少なくありません。そのような学生もオンラインセミナーであれば参加しやすくなります。
新卒や中途採用者を地方から見つけられるようになれば、その分、優秀な人材を確保するチャンスも増えるのです。優秀な人材を確保できるのであれば、自社の売上にも貢献できます。
社員に対する研修やインナーイベント
オンラインセミナーを社内向けに開催する例もあります。たとえば、年末年始の役員の挨拶や社長の訓示をオンラインセミナーで行えば、本社と支社どちらの社員もリアルタイムに参加できるのです。経営陣の言葉を直接聞き、会社理念や方針をしっかりと理解できれば会社と社員の信頼感も強くなることが期待できます。
会社の理念を知っているつもりでも実際には理解できていない部分があったり、ずれていたりする場合があるため、オンラインセミナーのような場を通して直接話を聞くことも大切です。
オンラインセミナーを社員の研修に活用する場合は、動画を一斉配信して勉強ができます。チャット機能が使える状況であれば、わからない点についてその場で質問でき、講師とやりとりしながら学ぶことも可能です。
セミナーのやり方次第では、社員同士がコミュニケーションをとる場所にもなるため、業務の効率化にもつながりやすくなります。セミナー後にオンデマンド配信も行えば、勉強会の時間内で理解しきれなかった点を納得できるまで繰り返し視聴することもできます。
社員向けのE-ラーニングとしても活用できるため、1人1人のスキルアップを目指せるでしょう。売上アップには業務の効率化や自社の課題解決・改善が有効であり、社員それぞれのスキルアップがこういったことにつながるケースも多いです。
スキルを上げることができれば、社員のやりがいや自信、モチベーションの維持につながります。自社ではなく、社外向けに作成したE-ラーニングの動画を提供することもできます。
社外向けのE-ラーニング動画の提供は自社を知ってもらうきっかけになり、ほかの商品やサービスにも注目してもらうことができるチャンスになります。
表彰式や、懇親会、コンテストなどのインナーイベントにも工夫次第で取り入れることが可能です。
▼オンラインセミナーの活用シーンについての詳細は、下記の記事もご覧ください。
オンラインセミナーの目的は主に6つ!シーンに応じて使い分けよう
まとめ
オンラインセミナーの開催に不安を抱えている人におすすめなのが「Smart Webinar」というウェビナー管理・運用ツールです。
「Smart Webinar」を利用すれば、オンライン上で各種イベントを開催する時に必要になる登録フォームや視聴ページの制作、動画配信、メールの自動配信など様々な作業を全て1つのツール内でおこなうことができます。主催社はさまざまなツールを手配したり設定したりする手間を省くことができるため、イベントの企画に集中できるようになり質の高いオンラインセミナーを開催することが可能です。
また、オプションとして撮影やライブ配信するためのスタジオの利用や手厚い事務局対応やサポートもご用意しております。
まずは費用もおさえて簡単にウェビナーを開催してみたいというお客様には最適なツールとなっております。気になる方はこちらより資料請求いただけます。
また、大規模なオンラインイベントやハイブリッドイベントの開催を検討されている方には、イベント管理システム「EXPOLINE」がおすすめです。
「EXPOLINE」は、カスタマイズ性やデータ活用機能、運用型ツールであることが特徴であり、企画からトータルでサポートも可能です。
また、300社以上の企業で導入実績があり、ウェビナーに関する幅広いイベントノウハウを有しています。ウェビナーの開催についてどんな些細な事でもお気軽にご相談ください。
イベント管理システム「EXPOLINE」の詳細を知りたい方は、資料ダウンロードにてご確認ください。