過去最大規模の国際コミュニティイベント 2回のハイブリッド開催で見えたこととは?

クライアント :
株式会社博展 様
プロジェクト :
サステナブル・ブランド国際会議2022横浜

プロジェクト紹介

サステナブル・ブランド国際会議2022横浜は、国内外のサステナビリティやブランド、イノベーション/R&Dのリーダーと、さまざまな分野の先駆者や先進的な組織が一堂に会する国内最大規模のサステナビリティに関するカンファレンスです。サステナビリティに関する最新の取り組みや潮流を共有するセッションや、ネットワーキングを促進するワークショップなどを実施しました。
昨年に引き続きハイブリッドで開催され、2日間にわたる会期では、4500名以上が参加し過去最大規模のイベントとなりました。
担当者紹介

株式会社博展

サステナブル・ブランド事業部

松本 侑記様 木村 倫子様

サイト機能

・セッションの事前登録
・オンラインイベントへの参加登録
・複数のクーポンコード設定
・有料チケットの決済機能
・会場での受付管理(バーコード 端末)
・ログ管理機能
・メール配信
・講演者情報の流し込み機能(CMS)
・出展社情報の流し込み機能(CMS)
・Wordpress連携による講演情報のリアルタイム編集
など

▶EXPOLINEをハイブリッドイベントで選択する理由はコチラ

2年連続のハイブリッド開催

改善点や取り組み内容

 

当社)

昨年に引き続き、ハイブリッドでのイベント実施となりましたが、SB’22 YOKOHAMAにおいて改善した点や、新しい取り組みなど教えてください。

松本様)

昨年に比べてよりハイブリッドならではのコンテンツに挑戦できたと考えています。
やはり、ネットワーキングはWeb上ではまだまだ難しい部分があると思うのですが、今回はリアル会場にてアクティベーションハブという交流エリアを復活させることができました。

アクティベーションハブでのネットワーキング企画は、過去中止していたものを今年復活した形になります。過去開催では、初日の最後にパーティーをしつつ交流する機会があったのですが、今年は飲料をノンアルコール飲料に限定するなどの感染対策をし、フィンガーフードをつまみながらのネットワーキングを実現しました。

また、現地参加者限定でワークショップも開催しました。昨年は、オンラインワークショップを実施していたのですが、やはりサステナブル・ブランド国際会議がコミュニケーションイベントであることもあり、より現地で参加してもらいコミュニケーションをとってもらうというところを強化していきたく考えていました。

オンライン上でのコンテンツ・機能に関しては、大きくは変更していないのですが、2021年度のログデータを元に、UIをより分かりやすく改善しました。

昨年の経験を経て、オンラインイベントプラットフォームを使ってのイベント進行の仕方を一通り理解できたのと、昨年と同じシステムを流用できたので改善すべき点にフォーカスできたということがあっての結果かと思っています。

課題となった点

当社)

前回の開催経験を活かし、オンラインとリアルそれぞれでの実施内容をブラッシュアップできたのですね。逆に、今回課題となった点はいかがでしょうか?

松本様)

やはり、会場とオンライン参加の割合がギリギリまで読めないというのが、昨年に引き続いての課題となります。

本当は、5割対5割で参加してもらうことを想定していたですが、やはり最終的に今年もオンライン参加が6割弱、現地参加が4割強という結果となりました。

会期2週間前までは現地参加の事前参加登録を受け付けており、オンラインの参加登録は会期中まで受け付けていました。 なので会期直前まで事前登録数の伸びをEXPOLINEの管理画面を確認しながら割合を計算していました。

当社)

2023年の開催でも、リアルとオンラインの参加比率は半分ずつを想定されているのでしょうか?

松本様)

2023年からはリアル参加の割合は増えていくと考えています。
サステナブル・ブランド国際会議は、元来コミュニティイベントであり、参加者の多くの目的は参加者同士の交流です。

とはいえ、オンラインでの開催のおかげで、地方の方やセッションの時間が合わなかった方、より広くの方にコンテンツやサステナブル・ブランドのメッセージを届けることができたことは、昨年開催時の参加者数の伸び数からも分かります。

2回のハイブリッド開催を終え、現地参加者とオンライン参加者のニーズの違いが読み取れてきたため、2023年度ではそれぞれコンテンツを出し分けしていきたいですね。

当社)
なるほど、現地参加者とオンライン参加者のニーズの違いとはどのように異なっていたのでしょうか?

松本様)
現地での参加者の目的は、圧倒的にネットワーキング、その場にいる参加者同士との偶発的な交流でした。

一方、オンラインでの参加者は、「情報収集と学習」を目的としています。
他社のサステナブルな取り組み事例を見て、仕事の中で役に立てられそうなノウハウやヒントが欲しいという方が多かったです。

なので、現地参加は、人脈作りを目的とする上の役職の方々、オンライン参加者は仕事のノウハウを探しに来た現場の役職の方、という傾向もありましたね。

2023年開催では、オンラインのコンテンツをより増やし、内容もノウハウ的なものを出すことで、学習プラットフォームとしての価値を持たせられたら面白いのではないかと考えています。

 

開催成果について

過去最大の参加人数、スポンサー数の増加

当社)

SB’22YOKOHAMAの開催成果を教えてください。

松本様)

最大の成果としては、今までの6回開催において最大規模となったことかと思います。2日間の開催で、オンラインと現地の参加者を合わせのべ4,513名が参加しました。

参加人数の伸び率自体は、初めてハイブリッド開催をした21年の25%増加が最も多いのですが、そこで新規参加してくれた層がそのままステイしてくれたのかな、と思います。
サステナブル・ブランド国際会議参加者数推移
オンライン参加者の属性やニーズが見えてきたのは今年からだと思うので、それに合わせたコンテンツ作りをしていきたいですね。

EXPOLINEについて

ディレクター伴走の強みが活かされた

当社)

イベントプラットフォームに、引き続きEXPOLINEを採用していただきましたが、SB’22 YOKOHAMAの開催において、メリットはありましたでしょうか?

松本様)

プラットフォームの機能としては、昨年と大きな変更がないため、既存のプラットフォームを再利用することが出来、費用を抑えられたというメリットがあったと思います。

今回、EXPOLINEを利用して最もよかったと思っているのが、すべてを把握している進行ディレクターが立ってくれていたことですね。

以前のように機能別に窓口が立っているのではなくSB’22YOKOHAMAというプロジェクトに対し、ディレクターが立っていてくれたため、どんなことに対してもすぐ対応してもらえるという点で大変心強く、コミュニケーションの負担も減りました。

配信チームとの連携もしてくれていたため、当日も安心してライブ配信を行うことができました。

また、イベント中に事務局に問い合わせがあった場合も、直接事務局とやり取りをしてくれていたため、私たちは運営に集中することができ、大変助かりました。

2023に向けて

丸の内でのエリア型カンファレンス

当社)

2023年度開催のサステナブル・ブランド国際会議について教えてください。

松本様)

2023年で7回目の開催となるのですが、久しぶりに会場を東京・丸の内に移すことになりました。日本でのサステナブル・ブランド国際会議は、最初の3年間は東京にて、次の3年間は横浜にて開催しており、今回は原点回帰という形になります。

新しい試みとして、丸の内の街全体を巻き込んだエリア型カンファレンスという形での実施を考えています。

今までは、1つのリアル会場とオンラインにて開催しておりましたが、2023年度は、東京国際フォーラムをハブとして3拠点にてセッションやコミュニケーションハブを設けての開催をしていきます。
▶サステナブル・ブランド国際会議2023の情報はこちら

 

当社)

かなり新しい取り組みですよね。どうして2023年度よりエリア型イベントという取り組みをするようになったのでしょうか?

 

松本様)
今回、会場が丸の内に戻るのですが、丸の内と言えば世界きってのビジネスの中心地ですよね。

丸の内のビジネスコミュニティとサステナブル・ブランド国際会議に参加する方々が出会うことで新しいネットワーキングや、相乗効果が生まれるのではないかという意図があってのことです。

従来のイベントとは別に、新たな企画として、事前に登録していなくても参加できる一般公開用のセッションも設ける予定なので、丸の内にいるビジネスマンに気軽に参加してもらうことを狙っています。
また、今までサステナブル・ブランド国際会議のメッセージが届いていなかった人々に対して、気づきのきっかけとなるイベントにしたいということも考えています。

当社)
複数会場での開催というと、参加者にとって不便になるというデメリットが発生する可能性もあると思いますが、そちらについてはいかがでしょうか?

松本様)

移動というデメリットを逆手にとってエンターテインメント性を入れることで、丸の内を再発見してもらうようにしていきたいと考えています。

例えば、午前のセッションを会場Aで聞いて、そのあとのセッションへ参加するために会場Bに移動するという場合、会場Aと会場Bの間のカフェでワークショップを行い、参加者はそこでサステナブルな料理を実食できる、というような体験を提供できるのではないかと構想しています。

最近入国規制も緩和されてきているので、イベントの規模をより拡大しインバウンドを狙っていきたいという意図もありますね。

当社)

新しい取り組みに関して、オンライン側に期待していることはありますでしょうか?

松本様)

オンラインのマイページでは、当日の現地参加者の利便性を高めるような機能を期待しています。例えば、2日間のイベント中に、どこの会場で何をしているのか、ということが分かる地図を表示してもらったり、会場から会場へのルートをポップアップで表示してもらったりなど、ですかね。

GPSを活用して、参加者の位置情報からガイドしてもらうような機能を入れても面白いかもしれないですね。

当社)

ありがとうございます。

そういった機能をアプリで実装しているサービスもありますが、ダウンロードしていただく必要があるといった点で、
イベント参加者にとってハードルが高いというデメリットがあります。
ブラウザ上で完結するEXPOLINEなら、上手くユーザー体験に組み込んでいけるのではないかと思います。

サステナブル・ブランド国際会議は、2021年という早い時期から、リアルとオンライン両方で展開してきたパイオニア的なハイブリッドイベントかと存じます。
2022年の開催経験を活かし、2023年の開催ではより効果的にリアルとオンラインの実施内容をブラッシュアップしていくと存じますが、既存のEXPOLINEのシステムをカスタマイズしていくことで実現可能かと考えています。
次回も引き続き伴走しつつイベントを作り上げていければと思っておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いします。

本日は貴重なお時間を頂き、誠にありがとうございました。

サステナブル・ブランド国際会議2021ご担当者様


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