事例概要
これまでオフライン開催であった「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」シンポジウム(主催: 内閣府、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO))をコロナウイルスの影響でオンライン開催。
サイト構築・コンテンツ制作の全てをサポートし、実施から事後までワンストップで対応しました。
コンテンツには基調講演のLive配信、双方向コミュニケーション(質疑応答・意見交換)が取れるグループディスカッション、チャット機能、その他、事前収録した各研究テーマのプレゼンテーション動画の配信など、オフラインでのコミュニケーションをオンライン上で再現しました。
その後、アーカイブ期間として約1カ月近いサイト運用を実施し、初のオンライン開催を成功に導きました。
サイト機能
・アカウント登録フォーム
・顧客管理、ログ管理
・Vimeoでのライブ配信(海外とのZoom連携)
・アーカイブ配信
・Vimeoチャット(グループディスカッション)
・ZOOMを使ったワークショップの開催
・資料ダウンロード
・ライブ配信同時通訳(英語)
など
機能紹介
ZOOMからVimeoへのシームレスな連携
海外を含む、配信拠点以外からご参加いただく講演者の方々を1つのWEB会議上に集め、それを視聴者へ配信していく流れを組みました。通常であれば、ZOOMをはじめとしたWEB会議システムを用意しそれを視聴者画面に表示すれば済むのですが、それでは、もしURLがばら撒かれてしまえば、大切な講演内容が誰でもみれる環境にさらされてしまいます。
そこで指定したサイトでしか見れないような仕組みを入れる事がBtoBの講演では必須の条件とされる場合が多くありますが、Vimeoを利用すれば、ドメイン指定が可能なため、特定のサイト以外でURLを開くとプレーヤーが表示されず、動画を閲覧する事ができません。
ZOOMとVimeoの良いところを組み合わせて使う事でこの課題をクリアしますが、この連携は比較的簡単に実施可能です。お互いのシステムの配信設定から必要な工程を踏めば、ZOOMの絵をVimeoへ送る事ができ、セキュアな動画配信を実現する事ができます。
詳しい設定は、Vimeoヘルプセンターをご覧ください。
この連携を使う事で、機密性が高いセッションや、ワークショップ、ディスカッションをセキュアに配信する事を実現しました。
オンラインイベント(ライブ配信)における同時通訳の方法
登壇者には海外の方も参加、視聴者にも日本人と海外の方が登録されている中で、ライブ配信を日英同時通訳で配信し、国を超えてのライブ配信で多くの方にストレスなく視聴していただくことを実現しました。
今回の配信においては、英語が出来るMCを手配し、
講演者の英語を日本語に逐次通訳しながらディスカッションを進行するという方法と、
英語のみのセッションの場合は、通訳者(ブース)を設置し、同時通訳を行う方法を準備しました。
後者の場合、視聴画面には「English」「Japanese」という言語選択ボタンを設け、
視聴者によって聴きやすい言語を選択頂けるようなユーザビリティにも気を配りました。
他にも、同時通訳を視聴者がアプリを使って聴く方法などもあり、
オンラインイベントでの通訳の方法とユーザビリティには今後も新しい考え方が出てきそうです。
※アプリを使った通訳の視聴
https://www.simul.co.jp/interprefy/