オンラインで採用活動や説明会が変わる!成功のために必要なこととは?

コロナ禍において、採用活動や説明会をオンラインで行おうと考えている企業も多いでしょう。オンラインでの採用活動には単に密を避けるだけでなく様々なメリットがありますが、その一方でデメリットもあることは否めません。その両面について詳しく知ることは、より効果的な採用活動につながります。
そこで、ここではオンライン採用活動のメリット・デメリットについて解説していきます。

 

オンライン採用説明会の種類


オンラインで行う採用説明会には、大きく分けてオンデマンド型ライブ型の2つがあります。それぞれどんなものなのか見ていきましょう。

オンデマンド型採用説明会

オンデマンド型説明会は、録画配信型説明会とも呼ばれています。説明会の内容をあらかじめ収録しておき、動画としてWeb上で配信するものです。Web上に置かれているので、就活生は動画配信サイトの動画を見るような感覚で、いつでも好きなときに再生して見ることができます。

見る場所や時間を選ばないことから忙しい就活の最中でも視聴が容易であり、そのため多くの就活生が見ることが予想されます。動画ということで、編集に工夫を凝らして見やすく伝わりやすくするなどしっかり作りこんだものを配信することが可能です。

また、一度収録しておけば何度でも再生できるので、企業側にとっては一人一人に説明する場合に比べて手間がかかりません。伝えたいことを十分吟味して練りこんだ内容で配信することができるので失敗がありませんし、効率も良い方法といえるでしょう。

就活生の側からすれば、繰り返し見たり、わかりにくい部分や気になる部分だけをもう一度見たりするといったことが可能なので、企業に対してより理解を深めることができます。

ライブ配信型採用説明会

ライブ配信型は、Web上でリアルタイムで行われる説明会です。動画配信サイトのライブ配信や、テレビの生放送をイメージすると近いでしょう。ただテレビの生放送と違うのは、Web上なので双方向のコミュニケーションが可能であるという点です。

配信中にチャットを利用して、配信者である企業側と視聴者である就活生側がコミュニケーションを取れるので、Web上でありながら会場での説明会に近い雰囲気で行うことができます。

ライブ配信型の説明会は開催日時が決まっていて、参加したい就活生はその日時に合わせてアクセスする必要があります。企業側は企業や製品・サービスについての説明を行い、またその場で就活生からの質問に答えることができるので、就活生が配信中に感じた疑問を即座に解消することが可能です。

説明会の内容や流れも、実際の会場で行うものとほぼ同じなので、企画する側としてはイメージしやすいかもしれません。

その都度配信しなくてはならないので手間はかかりますが、ライブ型は臨場感があり双方の意思疎通がしやすいのが特徴です。配信終了後は見られなくなることが多いのですが、企業によってはアーカイブを残していつでも見られるようにしているところもあります。

▼オンラインの配信方法についての詳細は、下記の記事もご覧ください。
オンラインセミナーのやり方は?配信方法から手順・注意点まで解説

 

オンライン採用説明会のメリットは?


オンライン採用説明会にはどのようなメリットがあるのでしょうか。オンデマンド型・ライブ型それぞれのメリットについて解説します。

オンデマンド型説明会のメリット

オンデマンド型の最大のメリットは、何度も同じ説明を繰り返す必要がないということです。通常の説明会では開催の度に同じ説明をし、また何人もの就活生の質問にも答えなくてはならないなど担当者の負担は非常に大きいのですが、オンデマンド型説明会を行えばこうした負担は大幅に軽減されます。

就活生にとってのメリットは、24時間いつでもどこにいても見られるということです。多忙を極める就活生にとって、一つでも多くの説明会に参加したいとなるとスケジュールの調整が大変ですが、オンデマンド型であれば移動時間やちょっとした空き時間にも見ることができます。

また、遠隔地に住んでいても見ることができるので、通常の説明会であれば遠くて諦めていたような就活生にも参加のチャンスが広がります。

このように、好きなときに見ることのできるオンデマンド型の説明会は、住んでいる場所や時間の関係で参加しにくかった就活生にとって、参加のハードルを大きく下げるものです。企業側からすれば、それだけ多くの学生に自社を知ってもらうチャンスとなるわけです。

ライブ型説明会のメリット

ライブ型説明会の一番のメリットは、双方向のコミュニケーションが可能であるということです。チャット機能を利用することで、企業の担当者と就活生が直接やり取りをすることができます。

実際に対面して会話する通常の説明会では気後れしてしまうというような就活生でも、画面越しということでやや緊張が和らぎ、気軽に質問できるというのが利点です。

また、説明を聞いていて疑問に思ったことをその場ですぐに質問し、リアルタイムで回答が得られるので、不安やストレスにならないというのも大きな特徴といえるでしょう。

会場で行われる説明会では質問コーナーや現役社員との交流の場が設けられることがありますが、オンライン説明会でもライブ型であれば同様のことが可能です。

こうした場ではややざっくばらんな話などもできるので、就活生にとっては社風や職場の雰囲気などを感じ取りやすく、企業に対して心理的な距離を縮めることができるという効果があります。また、配信日時が決まっているため、本当に企業に対して関心がある就活生が集まりやすいというのも特徴です。

 

オンライン採用説明会のデメリットは?


オンライン採用説明会には、メリットだけではなくデメリットもあります。説明会を成功に導くためにはデメリットについても知っておくことが必要です。ここでは、オンデマンド型説明会とライブ型説明会それぞれのデメリットについて説明します。

オンデマンド型説明会のデメリット

オンデマンド型の場合、事前に収録しておいた動画をただ流すだけなので、企業側が伝えたいことを一方的に伝えるという形になりやすいというデメリットがあります。就活生の反応を知るためには、意見や感想を送ってもらえるようアンケートフォームなどを用意しておくことが必要です。

また、気軽に視聴できるというのはメリットである反面、途中退出も簡単であるというデメリットを含んでいます。システムによっては最後まで視聴したか確認することが難しいものもあり、視聴回数が多くても実際最後まできちんと見たのはそのうちの何人なのかはわからないのです。

最初は興味をもって見始めても、途中で興味を失えば就活生は簡単に離れてしまいます。さらに、通常の説明会やライブ型のように日時が決まっているものであれば、参加する人はある程度熱意のある人といえますが、オンデマンド型の場合は比較的軽い気持ちで参加する人も多く、最後まで視聴したとしても次のステップに進む可能性が低いのが懸念される点です。

ライブ型説明会のデメリット

ライブ型のデメリットは、通信環境によってはきちんと見ることができない場合もあるということです。オンデマンド型の場合は回線が混雑しているなどの事情で途中で動画が止まってしまうことがあっても、後で続きから見直すことができますが、ライブ配信の場合はそれができません。就活生にとっては大事な情報を見逃してしまうことにもなりかねないので、これは大きな問題といえます。

ライブ型は開催時間が決まっているため、時間内に質問の回答を得られないまま終わってしまうということも起こり得ます。

質問は残り時間を見ながらタイミングを見て受けるようにする必要があるでしょう。また、途中で分かりにくい箇所があったとしても、その部分だけもう一度見直すことができないというのも問題です。対面の説明会と違い、手元に資料があるわけでもないので、わからないものはわからないままになってしまう恐れがあります。

さらには、日時が限定されているため、通常の説明会と同じく長時間の拘束など担当者にかかる負担が大きいのもデメリットといえます。

 

オンライン採用説明会を成功に導くポイントとは?


ここまでオンライン採用説明会のメリットとデメリットについて解説してきました。では、それらを踏まえたうえで、どういった点に注意すればオンライン採用説明会を成功に導くことができるのか、そのポイントを説明します。

わかりやすく魅力的なコンテンツを作る

就活生を惹きつける魅力のあるコンテンツは必要不可欠です。特にオンデマンド型の場合、わかりにくい説明やテンポの悪い進行は途中退室につながります。きちんと見てもらうためにも、最後まで見たくなるような魅力的でわかりやすいコンテンツを作ることが大切です。

そのためにまず必要なのは、伝えるべきことをきちんと絞り込むことです。あれもこれもと詰め込み過ぎず、30分以内に収まるようにまとめましょう。また、企業が伝えたいことよりは就活生が知りたいことという視点に立って制作し、一方的な説明で終わらないようにすることも重要です。

海外で活躍する社員を登場させるなど、オンラインならではの内容を盛り込むのも良いでしょう。オンラインならではという意味では、インタラクティブ性を持たせることも大切です。

公開チャットで企業側と複数の学生がコミュニケーションを取れるようにしたり、あるいはプラットフォームからそのままWeb面談を行えるようにしたりするといった工夫も考えたいところです。

一方的な発信ばかりで視聴側を飽きさせ、疲れさせて企業への興味を失わせてしまうということにならないようにしましょう。

オンライン化に適したフェーズを選んで導入する

採用活動のすべてをオンライン化するというのは、あまり現実的ではありません。中にはオンラインに向かないフェーズもあるからです。効率的な採用を行うためには、なんでもオンライン化すれば良いというわけではなく、それに適したフェーズを選んで導入するということが大切です。

採用活動の中で最もオンライン化に適しているのは説明会ですが、それ以外でも例えばグループワークなどもオンラインで行うことができます。ワークショップもWeb会議ツールのブレイクアウトルームを使えば可能です。最終面接は直接対面で、と考える企業も多いかもしれませんが、それすらもオンライン化することはできるのです。

遠方の学生にアプローチしやすいこと、通常の説明会と比べてコストがかからないこと、さらには担当者の負担が減ることなど、オンライン化することで得られるメリットは最大限に生かすべきでしょう。そういう意味ではまず大幅なコスト削減が見込めること、あるいは業務効率化ができることから導入していくと成功しやすいといえます。

オンデマンドとライブを上手に使い分ける

オンデマンド型とライブ型それぞれのメリット・デメリットは、ある程度補完関係にあります。したがって、それぞれのメリットを利用する「いいとこ取り」の形でうまく使い分けることは、オンライン説明会を成功させる一つのポイントといえます。それぞれのメリットの部分を活かす構成にすることでデメリットを解消できる、という訳です。

オンデマンド型にはいつでもどこでも何度でも見られるという利点があり、ライブ型には双方向のコミュニケーションができるという利点があります。

これを活かして、就活生にしっかり理解してもらいたい点は予習としてオンデマンドであらかじめ見ておいてもらい、ライブ配信は就活生と社員のコミュニケーションに重点を置いた内容にして社風や職場の雰囲気を知ってもらうようにする、という構成にすれば効果的です。

広く人を集めやすいオンデマンド型と、本当に熱意のある人を集めるライブ型をうまく使い分ければ、実際の採用ターゲットとなる母集団を効率よく作っていくことができるでしょう。

擬似ライブ配信を取り入れる

オンデマンド型とライブ型それぞれの「いいとこ取り」をする手法の一つとして「擬似ライブ配信」というものもあり、オンライン採用説明会を成功させる一つのポイントともいえます。この手法も、それぞれのメリットの部分を活かす構成にすることでデメリットを解消できる形になります。

あらかじめ撮影・編集を行なったコンテンツをライブ配信する、という手法であり、テレビ番組をイメージしていただけると良いと思います。これにより、適切に編集され、時間もぴったり、内容も念校された質の高いコンテンツを、ライブで求職者へ提供することができます。

限定的なコンテンツになるため、熱意のある人を集められる他、ライブ配信中のチャットにも講演者自身が対応できるという利点もあります。また、講演者の緊張も軽減できます。

次の採用ステップへ誘導する道筋を作る

対面の説明会では、終了後に紙のアンケートを配り記入してもらって回収することで個人情報を得ることができます。オンライン説明会の場合、紙のアンケートを配るということができないので、動画視聴後に応募フォームへ誘導してWebアンケートに回答してもらうなどの導線を作っておく必要があります。

選考につなげるためには、説明会を配信して終わりではなくその後が大切なのです。Web会議システムにはアンケート機能を搭載しているものがあるのでそれを利用したり、あるいは説明会の中でチャットルームに応募フォームを送ったりといったことも可能です。

オンデマンド型の場合はリアルタイムで双方向のコミュニケーションを取ることができないので、特に注意が必要となります。事前に質問を募集したり、説明会の後でアンケートを回収したりといった工夫が必要になるでしょう。

アンケートの中に動画を見ていないと回答できない質問を設けておけば、きちんと動画を見て理解したかどうかを確認することもできます。

 

まとめ


オンライン説明会を成功させるには、ツール選びも大きなポイントとなります。オンラインイベント用プラットフォーム「EXPOLINE (エキスポライン)」には、動画配信はもちろん資料配布やWeb面接ツールとのシームレスな連携、エントリーシートの回収、就活生の利用状況を個別に管理できる機能など、採用活動に役立つ機能が揃っています。興味のある方は資料請求してみてはいかがでしょうか。

 
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