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新型コロナウイルスの流行は、人々の健康だけでなく生活様式にも大きな影響を及ぼしてきました。かつて行われていたセミナーも密閉、密集、密接を避けるためにオンラインで実施されることが増えています。
しかし、これまで行っていた有料セミナーをオンラインで開催したいと考えているものの、方法がわからず困っている人も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、有料オンラインセミナーの実施方法についてご紹介します。
オンラインセミナーを有料で行うメリット
オンラインセミナーを有料で開催することの大きなメリットは、「質の高い顧客が集まりやすい」ことと「開催費を参加料で賄うことができる」という点にあります。
オンラインセミナーはこれまでのセミナーと同様、開催側が自由に参加費を設定することができます。そのためセミナーを無料で実施することも可能なのですが、無料の場合は集客しやすい反面、「興味本位で見に来た」「会社に指示され仕方なく参加した」という参加者も多く、意欲的でない人が集まりやすい傾向にあります。その一方、有料で開催されるセミナーの場合は「このセミナーには参加費を支払う価値がある」「お金を払ってでも学びたい」という意欲を持った人が参加する傾向にあり、その結果学ぶことに意欲的で質の高い顧客が集まりやすいと言われているのです。
そしてオンラインセミナーの開催には、準備から開催に至るまである程度の費用が必要になります。無料のセミナーではそれらを自分たちで賄う必要がありますが、有料のセミナーでは参加費としてそれらを徴収することができるため、主催側は費用に関する負担を大きく減らすことができます。
有料での開催は無料のものと比較して集客しにくい傾向にありますが、実績のある講師の話を直接聞ける、より実践的なテクニックを学べるなど、参加者の興味を引くような付加価値の高いコンテンツを用意すれば、参加者を集めやすくなります。
参加費はどう徴収する?
オンラインで有料のセミナーを開催する際に、多くの主催者が悩むのが参加費の徴収方法です。
セミナーの参加者に対し請求書等を発行し個別に入金してもらうやり方もありますが、この方法は参加者・主催側双方への負担が大きく手間もかかります。また、セミナーの開催ギリギリまで参加費の入金を受け付けることは難しく、少なくとも開催一週間前までには参加申し込みを締め切らなければなりません。
これらの懸念点を解消するため、オンラインセミナーの参加費の徴収方法は「支払い方法が明確でわかりやすく、またスムーズに行えるもの」が選ばれる傾向にあります。
そんなオンラインセミナーの参加費を領収するために多く利用されているのが、Web決済サービスです。この決済サービスを利用した参加費の徴収方法には大きく分けて2つの形態があり、1つはチケット決済に特化したサービスを別途使い、そこで入金確認してから事務局よりセミナー参加に必要なID等を個別に発行するといものです。そしてもう1つは、オンラインセミナープラットフォーム自体に決済サービスがついており、それを利用し参加費を徴収するというものです。
どちらの方法も、参加費の他に決済手数料がかかる点は注意が必要です。
「チケット決済サービス」とは?利用のメリットは?
オンラインセミナーの参加費をトラブルなく、かつスムーズに徴収し管理するのに便利なのが 「チケット決済サービス」です。例えばチケット決済サービスでは、参加費の入金状況や参加者の数をWeb上で一括管理できるため、これまでのように、1件ずつ参加者リストと金融機関の入金明細を照合して消し込んでいく煩雑な作業が必要ありません。
チケット決済サービスは様々なものがリリースされており、この他にもそれぞれ特徴をもっています。
チケット決済サービスにはどんなものがある?
沢山の種類があるチケット決済サービスですが、ここではその中で有名な「チケットペイ」「イベントペイ」「ROBOT PAYMENT」の3つを簡単にご紹介します。
チケットペイは、初期契約費、イベント登録費、紙代などが0円と安く、またチケットの販売手数料も売れた分だけと、わかりやすい料金設定が魅力のチケット決済サービスです。また、チケットペイはオンラインイベントのチケット販売に特化したサービスを行っていたり、チケットの抽選販売も可能など独自のサービスを展開しています。
イベントペイは、月額費用、初期費用ともに0円でイベント参加のWeb受付やチケット代の決済、参加者管理をスムーズに行える機能が充実したイベント参加申込特化型チケット決済サービスです。参加者を自動的にリスト化してくれるサービスや、入金状況をリアルタイムで確認できるシステムがあり、オンラインセミナーの運営にかかる事務作業もサポートしてくれます。またチケット代を事前決済することでドタキャンを防止し、万が一キャンセルが出た場合にもキャンセル料を確実に徴収できる機能が標準搭載されているなど主催側にとって嬉しいサービスが揃っています。
ROBOT PAYMENTは、クレジット決済はもちろん、コンビニや銀行振込にも対応した多様な決済方法が魅力のチケット決済サービスです。元々オンライン決済サービスを提供してきたROBOT PAYMENTならではの多様な決済方法を利用することで、支払い方法を限定する必要がなくなり、その結果参加者の取りこぼしを防ぐことができます。
決済機能つきのオンラインセミナープラットフォームという方法も!
オンラインセミナーにおける参加費の徴収方法には、チケット決済サービスを利用する他にも、「決済機能付きのオンラインセミナープラットフォーム」を導入するという選択肢があります。
決済機能付きオンラインセミナープラットフォームとは、オンラインセミナーの実施に特化したサービスのことで、参加登録やチケットの管理、動画のストリーミング配信システム、その他チケット販売ベージの制作など、有料オンラインセミナーの実施に必要な機能が揃っているため、非常に便利なサービスです。
チケット代の決済機能付きのオンラインセミナープラットフォームを利用することで、顧客側はセミナーへの参加から参加費の決済、動画の視聴までを、主催側は参加者や入金状況の管理、安定した動画の配信をスムーズに行うことができます。
決済機能付きオンラインセミナープラットフォームにはどんなものがある?
決済機能が付いたプラットフォームには様々な種類がありますが、その中でも特に有名な「Peatix」と「EventRegist-enavle」について簡単にご紹介します。
Peatixは、イベント集客への強さが売りのオンラインセミナープラットフォームです。460万人以上の会員を持つPeatixは、イベントの開催を会員専用ページ等で告知することで集客につなげるシステムがあります。また、イベントの申込み状況や告知ページのPV数をリアルタイムで確認できるツールや、イベント参加者と直接交流ができるメッセージ機能なども充実しています。その他、オンラインイベントの申込者のみに専用のURLを伝えることができるイベント視聴ページという機能が導入されるなど、オンラインイベントの実施に特化したサービスも揃っています。
EventRegist-enavleは、ビジネスシーンにおけるオンラインイベントの実施、開催に特化したオンラインセミナープラットフォームです。イベントページの制作から、チケットの販売、参加者の管理といった基本的なサービスはもちろん、オンラインセミナーの配信中にテレビCM風のスポンサー広告を差し込めるという機能があるなど、独自の機能が魅力的です。
チケット決済サービス利用時の注意点
オンラインセミナーを開催するにあたり、チケット決済サービスを利用することは非常に便利なのですが、導入に伴う注意点がいくつかあります。
まず第一として、チケット決済サービスはセミナー参加費の決済のみを行うサービスです。そのため、オンラインセミナーの開催当日に必要な動画配信システムやWeb会議用のツールは、これとは別に用意しなければなりません。オンラインセミナーを開催する場合、主催者側は多くの参加者が同時接続しても安定して動画が配信できる有料サービスを採用する必要がありますが、それらのサービス利用料金は年額プランとなっていることがほとんどです。この年額プランは、一時的な利用料金よりも高めに設定されていることが多いため、単発かつ大規模なセミナーの開催を考えている場合には無駄な月額費用を支払わなければならなくなる可能性があります。
また、たとえ単発のイベントでなくとも、セミナーの集客にバラツキがあり今月だけは安いプランで開催したいと考えていても、プランの変更ができないケースが多く、年額の料金を支払うこと自体が費用面に大きな負担を与えてしまうことがあるのです。
オンラインセミナープラットフォーム利用時の注意点
オンラインセミナーの開催に必要なチケット販売や参加者の管理、動画の配信をサポートしてくれるサービスが充実しているオンラインセミナープラットフォームですが、利用にあたっては注意点もあります。
オンラインセミナープラットフォームで用意されているチケット決済機能は、基本的な決済方法しか対応していない場合がほとんどです。そのためチケットの早割サービスや、クーポンコードの利用、団体購入などに対する対応を請け負ってもらえないことがあります。このような複雑な決済方法を導入したいと考えている場合には、主催側が創意工夫をする必要があり、また当然ながら手間も増えることになります。
有料ウェビナーも開催できるプラットフォームなら「EXPOLINE」
これまでご紹介してきたように、どのようなサービスやツールを導入してもそれぞれにメリットや注意点があり、オンラインセミナーの開催や運用にかかる負担をゼロにすることはなかなか難しいのが現状です。そして、オンラインセミナーの運用にはこれらのサービスでカバーできる部分以外にも手間のかかる作業が沢山あるのです。例えば、オンラインセミナーの開催にあたり必要となる機材の準備や運営に必要な人材の確保、また参加者から集まる問い合わせへの対応など、セミナー運営を担う担当者に掛かる業務負担の多さは計り知れません。
その負担を解消し、コンテンツ企画など代替の利かない本来の業務に集中するためには、これらをサポートしてくれるサービスを利用するのが賢明です。そこでご紹介したいのがオンラインセミナーをスムーズに実施できるノウハウを持ち、それらのサポートに特化したサービスを提供している「EXPOLINE」です。
多機能かつ高いカスタマイズ性
オンラインイベントの実施に伴う様々な業務をサポートするサービスが充実しているEXPOLINEでは、その拡張性を活かし、独自のオンラインセミナーを開催することができます。PaaS利用のセミスクラッチ型なので、基本機能は備えた上でユーザー画面・管理機能などはオリジナルにカスタマイズでき、競合他社と差別化を図れます。また、集客や運用面のサポート体制もあり、一気通貫したトータルソリューション提供が特徴です。
データ活用が楽々
EXPOLINEでは、セミナー開催に伴い集まった情報を様々な用途に活用できるデータ取得機能があります。例えば、主催者の提供する商品・サービスへの関心度を計り新たなターゲットとなりそうな顧客を登録時に抽出するリード獲得や、それらの見込み顧客に適切なタイミングで有益な情報を提供するナーチャリングに必要なデータをシンプルに管理・運用できる機能が用意されています。イベント参加者の行動ログやリード情報を一括管理することも可能であり、また新たに取得したデータを今後のマーケティングに利用できるよう自社で導入されているMAツールと連携させることも可能です。
柔軟な長期運用を可能に
オンラインイベントは通常のイベントとは違い、開催場所や期間に制限がありません。そのためEXPOLINEでは継続しやすい料金形態を設け、配信された動画をアーカイブ化したり、イベント終了後もコンテンツや機能を更新し続けることで、継続的な顧客の獲得・育成につながる中長期的なサイト運営を実現させることができます。
もちろんイベント単体での短期利用も可能なので、先ずはスポットでミニマムスタート、その効果を見極めながら長期運用に移行していくことも可能です。
また、配信専用のスタジオ提供だけではなく、演出動画の量産や様々なコンテンツ制作業務のサポートも充実しています。ライブ配信された動画の自動アーカイブ保存や、特定サイトのみへの動画の埋め込み許可など、動画を配信する際に便利な機能も揃っています。
万全の運用サポート
EXPOLINEの提供元である株式会社スプラシア(博展グループ)は、長らくイベント実施のサポート業務を請け負ってきており多数の実績を持っています。その長年のイベント運営サポートノウハウから生まれたEXPOLINEは10年の歴史があり、イベント開催に必要な多彩な機能を備えています。
オンラインイベントの実施に必要とされるITシステムの提供だけではなく、長年培ってきたイベント運営のノウハウを活かし、企画からイベント終了までをトータルでサポートすることが可能です。実際の運営に必要不可欠な事務局業務にも対応しており、参加者や協賛者、講演者などに対する窓口業務もサポート可能です。
さらに弊社では撮影スペースも完備「様々なシーンに対応が可能な東銀座スタジオ(Communication BASE)」の記事もご参考にしてください。
イベント運営が初めての方、またオンラインセミナーの開催に不慣れで不安があるという方は、このようにイベントの実施を幅広くサポート可能なEXPOLINEのサービス利用をぜひ検討してみませんか。まずはお気軽に資料請求ください。
まとめ
有料のオンラインセミナーは運用がうまく回れば高い利益を生む可能性があります。しかしイベントの開催には機材の準備や人員の確保などさまざまな知識や労力が必要となるためハードルが高いのが現状です。そこでおすすめなのが企画段階から手厚いサポートを受けられるEXPOLINEの利用です。弊社では、オンラインセミナーの開催を考えている人はまずは資料請求をして、じっくり考えてみてはいかがでしょうか。